てふてふ園

綴ります紡ぎます

CHICKENがBUMPするなら、それはもうリトルブレイバーだよ。

今日の晩は中秋の名月ですね。

――台風が直撃するから、どうせ雨が降っていて見えないでしょう?

そうですね。でもそれでいいんです。

元々、この時期は昔から天気が悪く、月が見えること自体余り無いのが名月たる所以だそうです。しかし同時に、中秋の名月に雨が降ることを“雨月”と言って、月が見えなくても、お団子などの丸い物を見て、雲の向こう側にある名月を想像することこそが風流だと言われてきました。「実物を見るよりも、想像の方が何倍も大きく、美しい」と昔の人は知っていたのですね。

つまり、平安時代の女性は何故顔を隠すのかというと、男性に想像でより美化されるため(嘘)であって、同様に、中東の女性が顔を隠すのも、実物よりも想像で何倍も美しく見せようという試み(大嘘)です。

あとマスクをしてる人って、通常の三割増しくらい良くなりますよね。これも上に同じで、“マスク三割増の法則”と言います。(言わない)

――でも結婚したら見るわけだし、見えてた方が良くない?

では、こうしましょう。

箱の中には猫と青酸カリが噴き出す装置が入っています。この青酸カリがなんやかんやで噴き出す確率を50%とします。つまりこの箱の中には猫が生きている確率50%、死んでいる確率50%と、生きている状態と死んでいる状態が1:1で重なり合っている、ということになります。したがって、この箱を開けるまでは、猫の安否が分からない。つまり、箱の中には生きている猫と死んでいる猫と二通り存在している。そうです、シュレーディンガーの猫です。私は量子力学を専攻しているわけではないので、詳しくは述べられませんが、こんな感じです。要は伝わればいいのですよ。間違ってたらごめんさい。

これをあるシチュエーションに当てはめてみましょう。あなたはエスカレーターに乗っています。そして間に人を挟まないで、少し先に女性が乗っています。視界にはひらりと揺れるスカート。もうお分かりですね。そう、あなたはスカートの向こう側の“名月”が気になって仕方がありません。しかし、ここは室内。風は吹きません。覗き込むにも高低差が足りない。何より周りの目が気になる。だから想像するのです。“雲”の向こう側にある“名月”を。

 

「……!!」

そしてあなたはあることに気付きます。

 

 

―― 箱を開けるまでは猫の安否は分からない。つまり箱の中には二匹の猫が存在していることになる。

 

「もしかして履いていな(自主規制)

“雲間”が晴れるまで向こう側に広がっている光景は分かりません。つまり二通りの“世界”が存在することになります。

そう、なんと雲の向こう側の名月では“内気なうさぎ”“開放的なうさぎ”が餅を突いたり、追い駆けっこをしているのです。

いとをかし。

どうです?分かりましたか?想像の可能性を!想像は素晴らしい!想像が世界を変える!

 

 

 

どうやら台風は早朝までには行ってしまうみたいで、朝の登校時間まで残ってないなんてほんと駄目な台風ですね。捲れない風は、ただの風だ。